これは、24日に都内で行われたJリーグの理事会で決まりました。
現在の契約制度では、新人選手の年俸の上限は最もランクの高い契約でも670万円とされています。
しかし、高校や大学からJリーグを経ずに海外のクラブと契約する選手が相次いでいることや選手会からも改善を求める声があがっていたことを受けて、制度の改正に踏み切りました。
具体的にはランクを廃止したうえで1年目の年俸の上限をおよそ2倍の1200万円に引き上げ、これまで幅のあった入団時の支度金の上限も一律で500万円となります。
試合の出場時間によって加味される出場給なども含めると総額は最高でおよそ2000万円になる見通しで25年前に今の契約制度が始まって以来、初めての大幅な見直しとなります。
新たな契約制度は2年後の2026年シーズンから適用され、新人の年俸については将来的に上限の撤廃を目指すとしています。
また、選手の最低年俸も設けられ、J1は480万円、J2は360万円、J3は240万円となります。
Jリーグの野々村芳和チェアマンは「当時とは大きく環境が変わった。海外のクラブとの差も大きく、今のルールは、一定の役割を終えたと思っている」と話していました。
アメリカでプレーする選手会の会長の吉田麻也選手は「すべての選手を代表して深く感謝を申し上げる。今回の改定は、世界トップレベルのリーグ、クラブ、選手を目指す今後の日本サッカーにとって、とても大きなことだ」とコメントしています。
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