大相撲秋場所で21日に2場所ぶり2回目の優勝を決めた西関脇・大の里(24)=本名・中村泰輝<だいき>=が、秋場所後に大関へ昇進することが事実上決まった。
日本相撲協会の高田川審判部長(元関脇・安芸乃島)は21日の取組後、大の里の昇進について「明日(22日)昼に審判部で話し合う。(昇進に向けては)最高の流れじゃないですか」と述べ、大関昇進を諮る臨時理事会の招集を八角理事長(元横綱・北勝海)に要請する意向を示した。了承されれば秋場所後の臨時理事会、番付編成会議を経て正式に大関昇進が決まる。
大の里は13日目の20日に大関昇進の目安とされる「三役で直近3場所計33勝」に到達していた。14日目の21日も大関・豊昇龍を破って13勝目を挙げ、千秋楽を残して優勝を決めた。初土俵から所要9場所での大関昇進は、羽黒山(元横綱)らの12場所を抜き、昭和以降では最速となる。
大の里は小結で初優勝した5月の夏場所で12勝3敗、関脇に昇進した7月の名古屋場所で9勝6敗だった。審判部は秋場所前に成績と内容次第で、場所後の大関昇進の可能性があるとの見解を示していた。
石川県出身の大の里は日体大を経て、2023年5月の夏場所に幕下10枚目格付け出しで初土俵。24年5月の夏場所で、幕下付け出しでは最速となる初土俵から所要7場所で幕内初優勝を果たした。【岩壁峻】
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