幕内でただ1人、勝ちっぱなしの大の里は10日目の17日、1敗の霧島と対戦しました。
大の里は立ち合い、霧島に右に動かれましたが、こらえて得意の右四つに組み止め、そのまま「寄り切り」で勝って、幕内でただ1人、初日からの連勝を「10」に伸ばしました。
また、三役経験者の若隆景と錦木、それに大関経験者の高安の平幕3人がいずれも2敗を守り、勝ち越しを決めました。
このほか、16日、3敗に後退した大関 琴櫻は平幕の豪ノ山に「寄り切り」で勝って連敗はしませんでした。
秋場所は10日目を終えて、全勝で大の里が単独トップ、2敗で霧島、若隆景、錦木、高安の4人が並び、終盤戦に入ることになりました。
中入り後の勝敗
▽錦富士に高安は高安が「押し出し」で勝って3場所ぶりの勝ち越しを決め、2敗を守りました。
▽新入幕の白熊に武将山は白熊が「寄り切り」。
▽金峰山に新入幕の阿武剋は阿武剋が「寄り切り」。
▽北の若に佐田の海は北の若が「突き倒し」。
▽輝に錦木は錦木が「押し出し」で勝って初場所以来4場所ぶりの勝ち越しを決め、2敗を守りました。
▽狼雅に宝富士は宝富士が「寄り切り」。
▽北勝富士に一山本は一山本が「寄り切り」。
▽欧勝馬に竜電は欧勝馬が「はたき込み」。
▽遠藤に若隆景は若隆景が「突き落とし」。若隆景は勝ち越しを決め、2敗を守りました。
▽美ノ海に玉鷲は玉鷲が「押し出し」。
▽湘南乃海に翠富士は湘南乃海が「押し出し」。
▽明生に正代は正代が「押し出し」。明生は負け越しとなりました。
▽若元春に熱海富士は若元春が「寄り切り」。
▽御嶽海に隆の勝は隆の勝が「寄り倒し」。
▽王鵬に大栄翔は王鵬が「引き落とし」。
▽平戸海に翔猿は平戸海が「寄り切り」。
▽大の里に霧島は大の里が「寄り切り」で勝ってただ1人10連勝。霧島は2敗に後退しました。
▽宇良に阿炎は宇良が「とったり」。阿炎は負け越しが決まりました。
▽豪ノ山に大関 琴櫻は琴櫻が「寄り切り」。
▽大関 豊昇龍に琴勝峰は豊昇龍が「押し倒し」で勝ちました。
力士の談話
初日から10連勝とした関脇・大の里は霧島に右に動かれた立ち合いについて「落ち着いて対応できた。集中できていた」と振り返りました。終盤戦に向けては「目の前の相手に集中するだけなので、先のことは考えず、あす集中して頑張る」と引き締まった表情で話しました。
一方の霧島は立ち合いについて「変化するつもりはなかった。相手がどう来るかなと思って、朝稽古でいろいろな立ち合いを試したが、思ったとおりいかなかった」と反省を口にしました。
また、若隆景は遠藤との2敗どうしの対戦を制して勝ち越しを決め、「いい内容ではなかったが、体が反応した。あすからは自分らしい下から攻める相撲を目指していきたい」と話していました。
このほか、3場所ぶりの勝ち越しを決めた大関経験者の高安は「けがで稽古がおろそかになっていて、厳しい場所だと覚悟していたが、中盤戦にかけてしっかりいい相撲が取れた。勝ち越せてほっとした。あとはけがをしないようにやりたい」と話しました。
初場所以来4場所ぶりの勝ち越しを決めた錦木は「ことしのこれまでの場所では連敗が多かったが、今場所は連勝もあって早めに勝ち越すことができてよかった。1つでも白星を多くつかめるように頑張っていきたい」と笑顔で話していました。
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