全国大会の明治神宮野球大会につながる北東北大学野球1部の秋のリーグ戦で、プロ注目の選手がそろう富士大学(岩手県)が、3季ぶり39回目の優勝を果たしました。
北東北大学野球1部の秋のリーグ戦は、岩手県・青森県・秋田県の合わせて6つの大学が5週にわたる土日の試合で合計10試合を戦います。
開幕からここまで7連勝、優勝に王手をかける富士大学は9月14日、八戸学院大学との試合に臨みました。
富士大学はドラフト候補のサウスポー・先発の佐藤が初回から圧巻のピッチングを披露します。
最速148キロのストレートを軸に回をまたぎ5者連続三振。完璧な立ち上がりを見せます。
1点を先制した富士大学は3回、フォアボールなどで得点圏にランナーを進めます。
このチャンスに4番・渡邉悠斗、打球はぐんぐん伸びてレフトの後方へ。
この間に2塁ランナーが生還し富士大学が1点を追加。
なおも2塁・3塁のチャンスに一関学院出身の5番・佐々木が、センター前へはじき返す2点タイムリー。
富士大学がこの回、一挙に3点を追加し八戸学院大学を突き放します。
しかし7回、富士大学はここまで無失点の佐藤が先頭にソロホームランを浴び1点を返されます。
ここでマウンドに送り出されたのは最速152キロ、プロ注目の右腕・安徳。
後続から3者連続で三振を奪いこの回を最少失点で切り抜けます。
その後、八戸学院大学に2点を奪われますが、安徳は最後まで落ち着いたピッチングを披露。
最後は三振で締め、富士大学が見事3季ぶり39回目の優勝を決めました。(富士大学 5-3 八戸学院大学)
勝利投手 富士大学 佐藤柳之介 投手(4年)
「素直に優勝できてうれしい。投げる試合は全部勝つつもりでやっていきたい」
好リリーフ 富士大学 安徳駿投手(4年)
「試合をマウンドを任されたからには、勝ちにつながるピッチングをしてチームを勝たせるようやっていく」
富士大学 山澤太陽主将(4年)
「自分たちの目標は日本一になること。明治神宮野球大会に向けしっかり準備していきたい」
富士大学は明治神宮野球大会出場の切符をかけ、10月26日から始まる東北地区の代表決定戦に臨みます。
富士大学の安田慎太郎監督は、「優勝したことでこれまでの練習が肯定されたと思う。チームとして成長できた」と語りました。
秋のリーグ戦は雨で順延となっていた1試合が残っていますが、富士大学とともに県から出場している盛岡大学は現在2位で、来年春のリーグ戦でも1部リーグで戦うことが決まっています。
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