冬のパラリンピックのアルペンスキーで4つの金メダルを含む9つのメダルを獲得している村岡選手は、2019年から陸上との二刀流に挑戦し、2021年の東京パラリンピックでは女子100メートル、車いすのクラスで6位に入賞しましたが、ことしのパリ大会の出場はなりませんでした。

村岡選手は15日都内で行われた陸上の大会に出場したあと取材に応じ、「スキーで自分の目指したいことが今までよりも強く出てきた。今までより強くなれる自分でありたい」と話し、陸上との二刀流に区切りをつけ、再来年、イタリアのミラノ・コルティナダンペッツォで開かれる冬のパラリンピックに向けてスキーに専念する考えを明らかにしました。

そのうえで、陸上に取り組んだ日々を振り返り「さみしさもある。やめておけばよかったと毎日思ったし、つらいことのほうが多かったが、充実もしていた。競技の成績以上に人との関わりや温かさといった財産を得られた」と涙を流しながら話しました。

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