テニスの男子国別戦、デビス杯の日本対コロンビア戦が14日、東京・有明コロシアムで始まった。

 日本は第1試合で西岡良仁(ミキハウス)が勝利した後、第2試合に世界ランキング205位の錦織圭(ユニクロ)が登場した。相手は同237位のニコラス・メヒア。ランキング上はさほど変わらないが結果は6―4、6―4の完勝だった。

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 広角に打ち分け、前にも積極的に出るテニスでつけいる隙を与えなかった。

 「緊張した中での出だしでしたけど、思っていたくらいのテニスはできたかなと思います」

 錦織が日本でプレーするのは2021年の東京オリンピック以来だった。観客が入った大会に限れば、準優勝した18年の楽天ジャパン・オープン以来、実に6年ぶりのことだった。

 この間、けがに苦しんできた。22年1月に股関節の手術を受けた。昨年6月に一度は復帰するも、再び故障離脱した。

 今年の全仏オープンで3年ぶりに4大大会に出場し、現在は下部ツアーもまわりながら「完全復活」を目指している。

 この日、錦織らを見ようと有明コロシアムには約9千人がつめかけた。チケットは完売した。

 「(幸せを)試合が終わってからも、試合に入る瞬間も感じた。久しぶりに見る景色だったので。やっぱりけがをしているときに、こういう場でもう一回試合をしたいなっていうのは心にあったので」

 日本は2勝0敗とし、15日の最終日に臨む。ダブルス1試合とシングルス2試合が予定されている。3勝目をあげることができれば、来年のデビス杯ファイナル予選への進出が決まる。(内田快)

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