新潟県新発田市出身で石川県の相撲の強豪校に通う阿部ななさん。小学4年生の時から抱いていた夢が「世界大会で優勝する」こと。先週ポーランドで開かれた相撲の世界大会で悲願の世界一に輝きました!ななさんが歩んだ世界一への道のりを振り返ります。

■幼い頃からの夢実現へ!世界大会に出場

9月7日、ポーランドで開かれた世界ジュニア相撲選手権大会。去年に続き、女子重量級の初戦に姿を見せたのは、新発田市出身の阿部ななさんです。

ブラジルの選手を押し倒し、わずか3秒で初戦を突破します。続く2回戦も一瞬で決着。ハンガリーの選手を相手に電車道で圧倒します。

危なげなく勝利し、決勝進出を決めたななさんには、幼い頃から変わらずに持ち続けたある目標がありました。

【阿部ななさん(当時小4)】
「相撲の選手になりたい。世界大会で優勝したい」

「世界一になるため」に…幼い頃から地元の加治川相撲教室で稽古に励むだけでなく、自宅の庭につくった土俵で家族とともに家でも厳しいトレーニングを積んできました。

■世界一まであと一歩…強豪校で厳しい稽古に励む

そして去年、夢の世界一を目指し、初めて出場した世界大会。土俵際で踏ん張りますが、体格で勝るドイツの選手にあと一歩及びませんでした。

【阿部ななさん(去年)】
「もっと強くなって頑張りたい」

その思いを行動に移したななさん。

今年、中学校を卒業すると、親元を離れて石川県の相撲の強豪校・金沢学院大学付属高校に進学することを決断。

厳しい稽古に汗を流し、主に下半身の強化に取り組んできました。

【阿部ななさん】
「(世界大会では)落とされないようにしっかりついていって、当たりの一発で持っていけるような相撲を取りたい」

その言葉通り、世界大会では当たりの一発で相手を押し出し、勝ち進んできました。

■悲願の世界一に!次の目標は「連覇」

そして、迎えた決勝戦…最後まで押し相撲を貫き通し、見事、悲願の世界一に輝きました!

さらに、ななさんは団体戦にも出場。先鋒としてその役割を果たし、全勝で日本チームの優勝に貢献しました。

表彰式で微笑むななさん。世界大会で2つの金メダルを手にしました!

帰国後、高校で待っていたのは多くの生徒たち。

【阿部ななさん】
「皆さんの応援のお陰で世界一になることができました。応援ありがとうございました」

ななさんの次の目標は「世界大会連覇」。来年の世界大会に向け、きょうも稽古に励みます。

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