中国の競泳選手23人は3年前の東京オリンピック前のドーピング検査で、禁止薬物『トリメタジン』の陽性反応が出たものの、当時、中国側は検体の汚染が原因であるとして処分を科さず、WADAも異議を唱えなかったため大会に出場しました。
競泳の中国代表は、東京大会で金メダル3つを含む6つのメダルを獲得しました。
しかし、その後、出場を許可した判断などに対し、各国のアンチドーピング機構などから批判が相次いだため、WADAは、ことしになって独立した検察官を招へいし検証を行ってきました。
そして今月12日、検証の最終報告書が公表され、7月の中間報告と同様、WADAの判断に対して外部が干渉した証拠や、中国側にWADAが便宜を図ったことを示す資料は見つからなかったとしました。
また報告書では、反ドーピング規則の明確化やWADAの管理プロセスを強化するための方策などを指摘していて、WADAは作業部会を設置して対応するとしています。
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