第49回社会人野球日本選手権関東地区予選は神奈川・等々力球場で敗者復活1回戦2試合があった。JR東日本は日本通運に3―2で九回サヨナラ勝ちを収めた。JFE東日本は延長十回タイブレークの末、鷺宮製作所に3―2でサヨナラ勝ちした。日本通運と鷺宮製作所は予選で敗退した。
13日は午前11時から、JR東日本とJFE東日本が最後の代表切符をかけて対戦する。【円谷美晶】
JR東日本・西居建陽(けんや)投手
<9回5安打2失点で完投勝利>
公式戦での完投は社会人に入って初めてかもしれない。うれしいです。ロースコアの展開になるだろうから、崩れることはできないと思っていた。
<四回以降は無安打>
初回は気持ちが入り過ぎて力みもあった。スライダーで右(打者)からも左(打者)からも三振を取れたことが良かった。暑くて最後の方はしんどかったが、今日は最初から完投するつもりだった。
僕が入社してから日本選手権に一度も出られていない。和歌山県出身ということもあって、行きたい気持ちはずっとある。
JFE東日本・内藤大樹選手
<延長十回、無死満塁でサヨナラ打>
前の回からこういう場面が来るだろうと想定していた。初球からいくと決めていて、直球を狙って打った。序盤は苦しい展開が続いていたが、どんな場面でも、試合が終了するまであきらめずにやろうと試合前にみんなに伝えていた。都市対抗でああいう(2点リードの九回に逆転された)負け方をしたことも、すごく勉強になった。
明日はどちらが最後まで粘り強く戦えるかだと思う。今までやってきたことを信じて、普段通りのプレーができるよう全員でベストを尽くしたい。
日本通運・沢村幸明監督
(監督としては)初めての関東予選だったが、日本選手権に出る難しさを感じた。攻撃も守りも、最後に勝ちきれなかった。終盤にしっかりした戦いができれば。監督になってこういう経験をしたことは大きい。悔しいけど、前を向いて進むしかない。僕も選手も成長していかなければいけない。
鷺宮製作所・幡野一男監督
10点差で負けようと1点差で負けようと、負けは負け。勝たなければいけないところを取らないと。選手は一生懸命やってくれているので、あとはどう進めていくか。都市対抗予選以降、形はできてきている。どこかでかみ合えば。作戦面も含めてもう一度作り直さないといけない。
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