サッカーJリーグの野々村芳和チェアマンが秋田を訪れ、佐竹知事や秋田市の穂積市長に「新スタジアムの建設を支援したい」と話した。穂積市長は「整備が前に進んでいると評価された」としている。

野々村チェアマンは10日午前、秋田県庁を訪れ、佐竹知事と面会した。面会は非公開で行われ、Jリーグの開幕が2026年から8月前後となることを受け、変更点を説明したほか、秋田市に整備が計画されている新スタジアムについて意見を交わした。

野々村チェアマンは続いて秋田市役所を訪れ、穂積市長が新スタジアムの建設候補地にあげている八橋地区を紹介した。

 Jリーグ・野々村芳和チェアマン:
「ちょうど2年前くらいに来て話をしたときも、サッカーやスポーツスタジアムというものに対しての思いを強く受けていて、リーグとしてもいろいろなサポートができると思うという話は市長にさせてもらった。スポーツ環境、特に降雪エリアのスポーツ環境をどう良くするかに、この先投資をしていくことはリーグですでに決めていること。もし一緒にできることがあればやっていきましょうと話した」

穂積市長は「整備が前に進んでいると評価されたと受け止める」とコメントしている。

このあと、野々村チェアマンは秋田テレビの単独インタビューに応じた。

シーズン移行のメリットに関して、野々村チェアマンは「メリットは本当にたくさんあると思うが、一番は日本人のサッカー選手がより良い環境で良いパフォーマンスを出せるスケジュールになる。今のスケジュールだと2月に始まって、夏を迎えるとパフォーマンスのグラフはどんどん下がって、最後に少し上がってシーズンが終わる。シーズンをずらすと、今のヨーロッパはそうなっているが、シーズン開幕からパフォーマンスが上がって、少し落ちて終わる。日本もシーズンをずらすことで、より高いパフォーマンスでプレーできる。それが一番」と語った。

懸念されるのは、秋田を含む雪が降る地域への影響だが、リーグでは12月中旬から翌年2月中旬まで試合を実施しない「ウインターブレーク」を設けることにしている。

 Jリーグ・野々村芳和チェアマン:
「J2であってもプレーオフのファイナルとなると、12月10~15日くらいまでやる。今はどの地域であっても、雪が降るなどすると日程を後ろにずらせない、シーズンの終わりなので。そこは結構問題があるが、シーズンが移行すると、12月20日くらいにある程度の降雪のリスクがあるが、試合をやってみようとするとして、そのままやれればやればいいし、やれなかった場合は3~5月に試合を移せる。今よりも降雪によって試合ができなくなるリスクは減る」

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