今季限りで現役を引退するオリックスのT―岡田(本名・岡田貴弘)外野手(36)が10日、京セラドーム大阪で記者会見に臨み、「たくさんの方々に支えられ、助けられて、ここまでやってこられた」と晴れやかな表情で語った。
昨季は本塁打なしに終わり、進退を懸けた19年目の今季は出場3試合で5打数無安打だった。8月中旬に引退の決意を固めたという。
印象深い打席として挙げたのは、2021年9月30日のロッテ戦で1―3の九回に放った逆転3ラン。25年ぶりのリーグ優勝につながった一発だった。「応援してくださっている方たちからすれば物足りない数字だったと思うが、所々で良い一本が打てた。皆さんの記憶に残してもらえたら、すごく幸せな野球人生だったと思う」と話した。
06年に大阪・履正社高から高校生ドラフト1巡目で入団し、10年に33本塁打でタイトルを獲得。オリックス一筋で左のスラッガーとして打線を長年けん引した。
通算成績は出場1362試合で打率2割5分6厘、204本塁打、715打点。本拠地でのリーグ最終戦となる24日の西武戦で引退セレモニーを行う予定。【石川裕士】
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