寄り切りで御嶽海に敗れた貴景勝(奥)=東京・両国国技館で2024年9月8日、和田大典撮影

 大相撲の西関脇・貴景勝(28)=常盤山部屋=が秋場所(東京・両国国技館)3日目の10日、慢性的な首の痛みのため休場した。2場所連続の負け越しで大関から転落し、今場所は10勝以上で大関に復帰できるが、初日から2連敗していた。師匠の常盤山親方(元小結・隆三杉)によると再出場はせず、大関復帰の可能性は断たれることになる。

 常盤山親方によると、9日に貴景勝から「首の状態が良くないので休場させてください」と申し出があった。貴景勝は今年、初場所から3場所連続で途中休場。名古屋場所は皆勤したが5勝10敗に終わり、十分な稽古(けいこ)を積めないまま秋場所に臨んでいた。

 常盤山親方は「首は人間の大切な場所。無理はさせない」と語り、進退については「今すぐどうこうではない」と述べるにとどめた。【岩壁峻】

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