【宮崎サンシャインズ-北九州下関フェニックス】延長タイブレーク十回裏フェニックス1死満塁、サヨナラの適時打を放ちガッツポーズで走る横山晴人選手=北九州市小倉北区の北九州市民球場で2024年9月8日午後4時29分、成松秋穂撮影

 プロ野球独立リーグ・ヤマエグループ九州アジアリーグの北九州下関フェニックスが8日、2022年のリーグ参入以来初の優勝を決めた。27~29日には栃木県で、四国アイランドリーグplus、ルートインBCリーグなどの覇者と独立リーグ日本一を決めるグランドチャンピオンシップに臨む。

 優勝へのマジック1で迎えた8日の宮崎サンシャインズ(宮崎市)戦。試合中に2位の大分B―リングスが敗れて優勝が決定した後、延長タイブレーク十回裏、横山晴人選手がサヨナラ打を放ち6―5で勝利した。

 フェニックスは実業家の堀江貴文氏が21年に「福岡北九州フェニックス」として創設。23年から現在の球団名に変更し、北九州、下関両市を本拠地に活動している。22、23年はリーグ2位だった。

 今季から監督に就任した松本直晃選手兼任監督は試合後、北九州市民球場に集まった約600人を前に「(今季は)レギュラーメンバーが半数以上入れ替わり不安があったが、独走状態での優勝、最高です。素晴らしい選手たちです。ありがとう」と目を潤ませた。吉岡翼主将は報道陣に「声援にパワーをもらった。火災があった旦過市場への募金活動などもしてきたが、日本一となり、地域を元気づけられる結果を残したい」と意気込んだ。

 球場にドラムを持ち込み、創設当初から応援している小倉南区の中村道男さん(70)は悲願のリーグ優勝を「感無量」と喜び、「選手同士が互いを尊重し合う仲の良さ、一生懸命さがチームの魅力。チームが強くあることでファンも増える」と期待した。【成松秋穂】

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