2026年北中米ワールドカップ(W杯)のアジア最終予選で8大会連続出場を狙うC組の日本代表は5日、中国との初戦(午後7時35分キックオフ)に臨む。約7カ月ぶりに復帰した三笘(ブライトン)ら選手27人は4日、会場の埼玉スタジアムで最終調整をした。森保監督は記者会見で「過去を意識しすぎないように」と平常心を強調した。

◆最終予選の初戦は鬼門?「過去を意識するな」

 近年、日本にとって最終予選の初戦が鬼門となっている。2018年ロシア大会予選はUAEに1-2、2022年カタール大会予選はオマーンに0-1といずれもホームで敗れた。その後、本大会の出場権は勝ち取ったものの、重圧のかかる初戦で出ばなをくじかれた。  5大会連続出場を目指す37歳の長友佑都(FC東京)は「油断があった」と振り返る。「アジアは普通にやれば勝ち抜けるという思いが、どこかにあった」と認めた。「痛い思いをした経験を、後輩にも伝えたい」と気を引き締める。

中国戦に向けて調整する(左から)長友、遠藤、長谷部コーチ=埼玉スタジアムで(浅井慶撮影)

 中国のイバンコビッチ監督はカタール大会の予選でオマーンを率いて日本を破っている。長友は「正直、それが嫌で」と吐露。相手が当時、長期の合宿で結束を強め臨んできたことも思い起こし「組織的に対策されると、かなり厄介」と警戒した。  イバンコビッチ監督は4日の記者会見で日本に勝つ秘策を問われ、「私たちに大事なのは勇敢に戦うことだ」と多くを語らず、けむに巻いた。(加藤健太) 

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