開催中の「ユニクロ全日本ジュニアテニス選手権」(日本テニス協会、毎日新聞社主催)にちなみ、アパレルの世界的大手「ユニクロ」の有明本部(東京都江東区)に海外にルーツを持つ子どもたちが招かれ、テニス形式の簡易ゲーム「テニピン」を楽しんだ。
イベントはテニス協会と、ユニクロなどを展開するファーストリテイリング(FR)が立ち上げたFR財団(理事長、柳井正・FR会長兼社長)が8月27日に開催。ミャンマーでの迫害を逃れて来日し、群馬・埼玉などで暮らす少数派イスラム教徒「ロヒンギャ」の子どもたち約50人とその保護者約20人が参加した。
テニピンはテニスと卓球(ピンポン)から名付けられた競技で、子どもたちにテニスに親しんでもらうための簡易ゲームとして協会が普及に活用している。2人1組で行い、手にはめる形のラケットを装着。中央にネットが張られたコートでスポンジボールを打ち合い、得点を競う。
まず協会のメンバーがミニゲームを交えながらルールを紹介。子どもたちは歓声を上げながらボールを追いかけた。参加したムハンマド・アサドくん(10)は「みんなで一緒に楽しめた」。メイ・トウタ・ナクさん(10)は「バウンドに合わせるのが難しかった。相手にサーブを決めるところが楽しかった」と笑顔で話した。
子どもたちはその後、有明テニスの森公園(同区)で開催されている大会を見学した。【大村健一】
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。