車いすテニス女子シングルス2回戦で、地元フランスの新星が3大会連続メダルを狙う上地結衣を少し慌てさせた。

  • 僕が、あこがれの人に導かれたように パリに挑む小田凱人の強い信念

 18歳のクセニア・シャストー。ストレートで敗れたものの、第1セットは0ー4からタイブレークまで粘り、観衆を沸かせた。上地も「試合運びで私の経験値が上だったけれど、必ず強くなる」。

 地元メディアによると、車いすテニスを始めたきっかけは3年前。父が運転するバイクに同乗して事故に遭い、自身も父も左足が義足になった。

 テニスは4歳から親しんでいたので、球をとらえる感覚や小技が上手。4大大会初優勝の時期を予想してもらうと、「ひょっとして来年かな。日々、学べば結果はついてくる」。同い年の小田凱人(ときと)とともに、いずれ車いすテニス界を引っ張っていく大物感が漂う。(稲垣康介)

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