○巨人3―1阪神●(1日・甲子園)
守備で足を引っ張っていた巨人の門脇誠が、帳消しとはいかないまでも、バットで貢献した。遊撃手として2失策したが、終盤、ボテボテながら値千金の中前適時打を放った。
1―1と同点の七回、大城卓三が左前打で出塁した。吉川尚輝の三塁線へのセーフティーバントが内野安打となると同時に敵失を誘い、一、三塁と好機が広がった。
ここで門脇が打席に入る。内野は前進守備で、ここでも門脇はミスをする。1ボールからスクイズのサインが2度出て試みるもいずれもファウル。ベンチの阿部慎之助監督の顔は浮かない。追い込まれたため門脇はバットを振り、鈍い打球が中前へ抜けて勝ち越した。
実はこの試合は遊撃手として守備でチームに迷惑をかけていた。一回に打球が手に付かず失策し、ピンチを広げて先制を許した。四回にも一死一塁で併殺を狙うも悪送球した。守備は非常に危なっかしかった。
だが、失策でピンチを招いても表情を変えず淡々と粘りの投球を見せる先発・菅野智之に七回、バットでようやく報いた。試合はその後、降雨コールドゲーム。門脇の一打は、勝利を呼び込んだ。【荻野公一】
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