パリ五輪まで、26日であと3カ月と迫ったフランス・パリでは、競技会場となる場所で観客席の建設作業が始まるなど、開幕に向けた準備が着々と進められている。

 五輪がパリで開催されるのは、前回大会から100年ぶり。「広く開かれた大会」をスローガンに掲げ、32競技の計329種目に出場する約1万人の選手を迎える。

 既存の施設や仮設の競技場がほとんどで、エッフェル塔周辺ではビーチバレー、ベルサイユ宮殿では近代5種など、世界的な観光名所も競技会場となる。今大会で新たに採用された競技「ブレイキン」はコンコルド広場が舞台となる。すでに仮設のスタンドが設置され、観光客が行き交う中、建設作業員たちが慎重に安全確認を進めていた。

 一方、ウクライナ侵攻やパレスチナ自治区ガザでの紛争が続き、テロの懸念が高まる中で、史上初となるセーヌ川での開会式を実現できるかなど、課題も残されている。(柴田 悠貴)

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