パリオリンピック・フェンシング男子エペ団体で銀メダルを獲得した新潟市西区出身の古俣聖選手。県勢唯一のメダリストに激闘の裏側、そして今後の目標を聞きました。
■憧れのオリンピックを前に「プレッシャー重くのしかかった」
銀メダルを首から下げ、NSTのインタビューに応じたのは、パリオリンピック・フェンシング男子エペ団体に出場した古俣聖選手です。
【古俣聖 選手】
「小さい頃から憧れていたオリンピック、しかもメダリストに名を連ねることができたんだというのが信じられないというか、そんな心境」
今年5月にエペ団体のリザーブメンバーに選ばれた古俣選手ですが…
【古俣聖 選手】
「プレッシャーとか責任感みたいなものが重くのしかかってきた」
日の丸の重みを感じながらも、万全の準備をして大会に臨んだと言います。
【古俣聖選手】
「オリンピックは、ほかのワールドカップと違って8チームしか出られない。当たる国があらかじめわかっているので、その国の選手を全員見て、試合に行く前に全部対策とか立てていた」
■準々決勝は「頭真っ白に」 それでも決勝は獅子奮迅の活躍!
一度リザーブに交代したら、その後の試合はすべてリザーブが出場しなければならないフェンシング団体。日本の切り札の出番はいきなりやってきました。
準々決勝のベネズエラ戦で不調だった見延選手と交代。その後は日本代表としてピストに立ち続けます。
【古俣聖 選手】
「びっくりはそれほどなかった。ただ、準備してきたにも関わらず、結構ガチガチで頭が真っ白になってしまったところはあって、それはオリンピックすごいなと思った」
最初は会場の雰囲気に圧倒されたものの、ハンガリーとの決勝では獅子奮迅の活躍を見せます。
日本が3点を追う第3試合。
【古俣聖 選手】
「ハンガリーは特に守りがすごく堅いチームなので、少しでも点数を詰めて相手にプレッシャーを与える。試合を壊さないようにするのが自分の役割だと、そのとき感じていた」
1点差まで詰め、次の選手につなぎます。その後、突き放され、再び3点ビハインドで迎えた第7試合。
【古俣聖 選手】
「(第7試合の)コッホ選手は、特に対策していたのがちゃんときれいにはまった試合だった」
オリンピック前に立てた対策が見事にはまり、点差を1ポイントまで縮め、金メダルへの望みをつなぎました。
日本は1本先取の延長戦で惜しくも敗れたものの、小さい頃からの夢だったオリンピックでメダリストに輝いた古俣選手。ただ…
【古俣聖 選手】
「あのときに憧れていた選手たちほど自分は実力があると思えなくて、もうちょっと胸を張ってメダリストだと言えるように、また4年後、ロスオリンピックを目指して頑張りたい」
早くも4年後を見据える古俣選手。次は団体でのリベンジ、そして個人種目での出場を誓います。
【古俣聖 選手】
「4年後のロスオリンピックで団体の金メダル、個人戦の金メダルを獲得するために今後も頑張っていく」
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