目次
-
《競技紹介》
-
《クラス分け》
《競技紹介》
パラリンピックの自転車はオリンピックと同様、屋外を走るロードと屋内を走るトラックがあり、1984年の第7回大会から正式競技になりました。2輪自転車やハンドサイクル、それに2人乗り自転車など、障害の種類や選手のニーズに合わせてさまざまな自転車を選ぶことができます。
【ロード種目】
ロードは「ロードレース」、「ロードタイムトライアル」、「混合団体リレー」の3種目があり、それぞれのクラスに応じて距離が決められています。いずれもパリ郊外のクリシー・ス・ボワがスタートとゴールになります。
このうちロードレースは一般道を含む1周およそ13.9キロのコースを周回し、着順を競います。どこで前に出るかの駆け引きやゴール前の坂道などでの競り合いが勝負を分けるポイントです。
タイムトライアルは10キロから40キロを走り、タイムを競います。
【トラック種目】
トラックは「タイムトライアル」、「パシュート」、「混合団体スプリント」の3種目で障害のクラスによっては時速60キロを超えるスピードが見ものです。
会場は、1周250メートルの屋内型の『サンカンタンアンイブリーヌ・ベロドローム』です。パリの西側に隣接するイブリーヌ県にあり、選手村からおよそ36キロの場所にあります。
2014年に開設されて以来、2015年と2022年に、自転車のトラック種目の世界選手権が行われるなど、さまざまな国際大会が開催されていて、オリンピックの自転車の会場にもなっています。
《クラス分け》
障害のクラスが大きく4つに分かれ、それぞれ選手が使う自転車が異なるのが大きな特徴です。
◇Bクラス=視覚障害のクラス
競技は「タンデム」と呼ばれる2人乗りの自転車を使って行います。目の見える「パイロット」が前に乗り、視覚に障害がある選手が後ろに乗って競います。
◇Cクラス=手足に運動機能障害のあるクラス
手足がなかったり、まひしたりしている選手が通常の2輪自転車で争います。義足や片足だけでペダルをこぐ選手もいて、義足をペダルに固定するなど障害に合わせて自転車に最小限の改造を加えることが認められています。
◇Hクラス=下半身に運動機能障害のあるクラス
手でペダルをこぐハンドサイクルに乗って競技します。
◇Tクラス
Tクラスは、脳性まひなどのクラスで2輪の自転車に乗るのが難しい選手が、バランスを取りやすい3輪自転車で競技します。
- 注目
日本代表の顔ぶれは
日本はパラリンピックの自転車に初めて参加した1996年のアトランタ大会以降、すべての大会でメダルを獲得している強豪国です。
8大会連続のメダル獲得を目指す日本代表の顔ぶれです。
◆女子
金メダル最年長記録を持つ53歳の杉浦佳子選手。連覇の期待がかかります。
杉浦選手は、50歳で初めて出場した前回の東京パラリンピック、自転車の▽女子個人ロードタイムトライアルと▽女子個人ロードレースの運動機能障害のクラスで2つの金メダルを獲得し、日本選手のパラリンピックでの金メダル最年長記録を更新しました。
さらに去年の世界選手権は▽女子個人パシュートと▽女子500メートルタイムトライアルの2つの種目で金メダルを獲得するなど、年齢を重ねながら記録を伸ばし、パリパラリンピックでは、「ロード種目」での連覇と「トラック種目」での金メダル獲得を目指しています。
◆男子
▽パラリンピックのロードとトラックでこれまで5つのメダルを獲得している、両足が義足の藤田征樹選手
▽3大会連続のパラリンピック出場で右足でペダルをこぐ川本翔大選手
▽パラリンピック初出場で視覚障害がある木村和平選手です。
【詳しくはこちら】日本代表選手プロフィール
前回の東京大会では、オランダが最も多くのメダルを獲得し、フランスとイギリスが続きました。
誰でも観戦できるロード種目は、地元フランスの選手の活躍などで盛り上がりを見せそうです。
【NHK放送予定】パリパラリンピック2024
【日程紹介】パリパラリンピック2024
【NHKニュース】パリパラリンピック2024
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。