第17回夏季パラリンピック・パリ大会は28日(日本時間29日未明)、パリ市中心部のコンコルド広場で開会式が行われ、12日間におよぶ障害者スポーツの祭典が幕を開けた。セーヌ川での船上パレードが話題になったパリ五輪に続き、スタジアム外での開会式は史上初めて。五輪を3度開催しているパリで、1960年大会を第1回大会とするパラリンピックを開くのも初めてとなる。

 今大会には、2012年のロンドン大会の164を超え、史上最多となる167の国・地域と難民選手団が参加する。エリトリア、キリバス、コソボが初参加。また、ウクライナに侵攻しているロシアと同盟国ベラルーシの選手計96人が、個人資格の中立選手(NPA)としてエントリーしている。肢体不自由、視覚障害、知的障害などのある約4400人が22競技549種目で競いあう。女性比率は史上最高の45%で、過去最多の約2千人の出場を見込んでいる。

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 日本は海外開催の大会では最多となる175選手が、シッティングバレーを除く、21競技に参加。過去最多の52だった04年アテネ大会を超えるメダル獲得を目標に掲げる。開会式では、車いすテニス男子の小田凱人や競泳男子の木村敬一らが笑顔で行進。旗手は競泳女子の西田杏と陸上男子の石山大輝が務めた。西田は「五輪でも使われていたコンコルド広場で開幕し、バトンを渡されたようでとてもワクワクする開会式でした」とコメントを出した。(佐藤祐生)

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