福井県勢オリンピアン、パリ五輪・フェンシング男子エペ団体で銀メダルを獲得した越前市出身の見延和靖選手。東京大会に続く2大会連続となるメダル獲得を称え、越前市から、自身2度目となる「市民栄誉大賞」が贈られることが決まりました。
 
27日、銀メダルを手に満面の笑顔で地元・越前市の市役所を訪れた見延和靖選手は、大勢の職員に拍手で出迎えられました。
 
見延選手は、パリ五輪・フェンシング男子エペ団体の準々決勝で途中交代したため、ルール上、決勝の舞台に立つことは出来ませんでしたが、ベンチからジャパンチームの一員として最後まで共に戦い抜き、銀メダルを獲得しました。

市役所では山田賢一市長から花束が贈られ、オリンピックでの戦いを振り返りました。見延選手は決勝について「観客の声援もすごくてなかなかベンチの声も届かず、熱くなってくるとコーチも厳しい言葉になってくるので、優しく翻訳して聞こえるタイミングで声かけをしていた」と試合当時を振り返りました。
  
山田市長が「フェンシングってちょっとした流れで一気に変わっちゃうんですね」と問いかけると、見延選手は「心の迷いひとつで、手がここまで伸びるか伸びないか、ランプがつくかつかないかが変わってくるので、気持ちひとつです。自信をもって腕を出せるか出せないかです」と話していました。
  
見延選手の背中を強く押したのは、地元からの熱い声援でした。「地元のあたたかい応援があったからこそ、競技を続けてこれたしメダルを獲れたと思います。僕たちの姿をみた県内の子供や大人たちで、何かにチャレンジする人がひとりでも多く、出てきてくれたらと思う」と話しました。
 
越前市は、東京に続く2大会連続のメダル獲得の栄誉を称え、見延選手に2度目となる「市民栄誉大賞」を贈ることを決めました。
 
贈呈式は、31日に越前市アイシンスポーツアリーナで行われます。また、同会場では男子エペ団体日本代表のチームメイトで、見延選手とともに銀メダルを獲得した古俣聖選手や、県勢初のオリンピック3大会連続出場を果たした越前市出身の佐藤希望選手を招き、エキシビションマッチなども開かれます。

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