格闘ゲーム「ストリートファイター6」で対戦した日本とタイ代表のVチューバー=タイ・バンコクで2024年8月18日、清野悠介撮影

 日本とタイのエンターテイメントの交流をテーマにしたeスポーツイベント「RAGE WORLD CHALLENGE in Bangkok」が現地時間の18日、タイ・バンコクで開かれた。Vチューバーが3人1組でeスポーツの国別交流戦で対戦し、会場には1000人を超える観客が訪れた。出演した日本代表のアルランディスさん、タイ代表のAisha(アイシャ)さんがイベントを振り返った。【清野悠介】

 ――イベントに参加した感想は。

アルランディス 最高に楽しかったです。時間も場所も超えて世界とつながることができるのは配信の魅力です。また日本発祥のVチューバーがタイにもしっかり根付いていることを、現地のファンの熱量や共演したタイの出演者から感じることができ、世界中にたくさんの仲間がいることを改めて認識できて、とてもうれしかったです。

Aisha 今回の目標は「ゲームを楽しむ」と「新しい友達(Vチューバー)と知り合う」でした。達成できたと思いますし、他のタイの出演者も同じように感じているはずです。海外の友達との交流は珍しいですが、ゲームを通じてみんなとすぐに親しくなることができました。絆が深まるとても良い時間になりました。

 ――出演にあたって意識したことはどんなことですか。

アルランディス 会話や受け答えでは、気持ちを端的に表現しようと、短い言葉でも声のトーンやテンションを大切にしてみなさんと会話するようにしました。

Aisha 初めてプレーするゲームがあり、最初は不安でした。事前にタイチームで練習をして、試合中にどんな時でもジョークを言えるという強みを見つけました。事前に日本チームにメッセージを送ったところ「勝ち負けを気にせず、楽しくプレーしましょう」と返信してくれ、とてもリラックスできました。共演したみんなに感謝するとともに、私にとって今までで一番楽しいゲームイベントになりました。

 ――会場の雰囲気はどうでしたか。

アルランディス ファンの熱気や会場のノリは、良い意味で国内のイベントと同じような盛り上がりを感じました。自分のコスプレをしていたり、ファン同士の交流の場になっていたりして、世界にこんなにも自分たちを知ってくれている人がいたことを再認識できました。

会場には多くのファンが詰めかけた=タイ・バンコクで2024年8月18日、清野悠介撮影

Aisha 素晴らしかったです。タイと日本の両方を応援していましたし、私たちに多くの愛を与えてくれて、なんだか心が温かくなりました。 「Aishaちゃん、かわいい!」と叫んでいた日本人の女の子が、私にとっては本当に思い出深いです。

 ――両国のオフラインイベントに違いはありましたか。

アルランディス タイでは、ステージとファンの距離がより近いように感じました。選ばれたファンがVチューバーに愛を叫んだり、応援コメントを全力で送ったりする場面は新鮮でした。またMCが積極的にコール&レスポンスをしたり、ファンを壇上に上げたりと、一緒に作り上げるという思いを強く感じました。

Aisha タイと日本の文化に小さな違いがあったかもしれないですが、結果としてイベントでさまざまなユーモアを生み出せたのかもしれません。本番ではみんなと分かち合え、一緒に楽しむことができました。

 ――オフラインイベントの魅力はどんなところですか。

アルランディス 会場の熱気やファンがイベントを楽しんでいる雰囲気は国内外問わず、とてもすごいものです。タイのVチューバーは、ファンミーティングなどオフラインイベントの定番をしっかりと取り組んでいると思いました。

 Vチューバーとして海外で活動している仲間やそれを応援してくれているファンが世界にたくさんいることを肌で感じることのできる貴重で最高の機会です。

Aisha 同じ興味を持った人たちとリアルで直接つながることができるのが、オフラインイベントの魅力だと思います。イベントに参加したファンに、楽しい時間を過ごすことができたと感じてもらうことがとても大切です。

 これからもできる限りたくさんのイベントに参加したいと思っています。学びたいこと、経験したいことがたくさんあります。新しい人たちと出会い、何か新しいことに取り組むことで、よりエンターテイナーとして成長することができます。どのイベントも全力でがんばります。

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