サッカーJ1の浦和が、局地的に激しい雷雨に見舞われる「ゲリラ豪雨」の影響で受難の夏を過ごしている。
24日、豪雨の中、埼玉スタジアムで行われた川崎戦、浦和が1―0とリードしていたハーフタイムに天候の回復が見込めないと判断され、試合中止が決まった。再試合の日程や扱いは後日発表される予定という。
J1の試合途中の中止は2009年9月12日の鹿島―川崎戦以来、15年ぶり。この時は約1カ月後の10月7日に後半29分から再開された。
24日の一戦は、開始直後から大粒の雨が落ち始め、遠くで雷鳴がとどろく中で進んだ。前半20分過ぎには左サイドからのクロスにMF渡辺凌磨選手が合わせて浦和が先制。しかし、雨がさらに強まって視界は悪くなり、ピッチの至る所に水が浮いた。ドリブルを試みた選手が足を取られて転倒したり、ボールが急に止まったりするなど、過酷な状況だった。
前半を終えてハーフタイムとなり、一度後半の開始時刻を遅らせると場内にアナウンスがあった。その後、中止が発表され、スタジアム内は騒然となった。浦和のGK西川周作選手はファンサービスのため、ピッチに姿を見せて四方にあいさつし、子供にユニホームをプレゼントしていた。
浦和のホームゲームは、4試合連続で悪天候の影響を受けている。
駒場スタジアムで行われた7月6日の湘南戦は試合開始が遅れ、埼玉スタジアムでの同20日の札幌戦も後半開始が遅れた。8月7日、同スタジアムでの柏戦も雷雨で中止となっていた。【角田直哉】
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。