パリ五輪のフェンシング男子フルーレ団体で日本初の金メダルを獲得した永野雄大選手(25)=水戸市出身=が、茨城県庁で大井川和彦知事と面会し、知事は「おめでとうございます。素晴らしかった」とたたえた。

金メダルを大井川知事(右)に披露する永野選手=茨城県庁で

 21日に県庁を訪れた永野選手は「ありがとうございます」と笑顔で応えた。知事は永野選手から金メダルを手渡されると「重い、すごい」と興奮気味に感想を口にした。

◆決勝・イタリア戦で優勝を引き寄せる大活躍

 永野選手はリザーブとして代表メンバー入りし、大会では決勝のイタリア戦で初出場した。終盤の第8セットに登場した永野選手は5連続ポイントを獲得して相手を突き放し、優勝への流れを作った。  大井川知事が試合の展開を「小説か漫画の世界のよう。ドラマチック」と評すると、永野選手は「必死で動いていました。うまくいきすぎた」と振り返った。

◆親が借金して出してくれた海外遠征費を返済したい

 20日は実家に泊まり、取材に「自然があるし、茨城のこの感じ好きだなと感じました。お母さんは(金メダルを)すごく喜んでくれた。お父さんは『頑張ったな』と、いつもと同じでした」と明かした。  所属するアミューズメント企業「ネクサス」(群馬県高崎市)からは1億円の報奨金を贈られたといい、「びっくりした。高校生の頃、海外遠征費を親が借金して出してくれたので返済したい」と話した。(竹島勇)   ◇   ネクサスがパリ五輪でメダルを獲得した所属選手に計2億5000万円の報奨金を贈ったことが、取材で分かった。フェンシング男子フルーレ団体で金メダルの永野選手と敷根崇裕選手(26)にそれぞれ1億円、エペ団体で銀メダルの見延和靖選手(37)には5000万円を贈った。  同社によると、東京五輪で金メダルだった見延選手には、当時も1億円を贈っていた。 

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