決勝を前に取材に応じる関東一の米沢貴光監督=兵庫県西宮市で2024年8月22日、渡部直樹撮影

 第106回全国高校野球選手権大会は最終日の23日、阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で決勝があり、関東一(東東京)は京都国際に延長十回タイブレークの末に1―2で敗れ、初優勝はならなかった。

 関東一・米沢貴光監督の試合後の主なコメントは次の通り。

関東一・米沢貴光監督

 悔しいですね。あと1歩、届かなかった。何が足りなかったのか、また戻ってきて挑戦できるように、これを課題にもう一度踏ん張りたい。

 簡単に打てると思っていなかった。我慢して我慢して四球などワンチャンスで1点、2点というのを思い描いていた。なんとかもう1本と思ったが、やっぱり相手の力が上だった。

 (守備は)よく守ってくれた。守備のチームとして投手を中心に戦えた。僕たちのやっていることは間違いではないと思いますし、またそこから一つ(先に)行ければと思う。

 先発の畠中(鉄心)は精一杯やってくれた。本当にナイスピッチだった。(十回の継投)坂井(遼)は疲労度も含めて3回が限度かなと思っていたので、イメージ通りだった。

 閉会式を見ながら、京都国際の選手たちはすごく「日本一」を意識していたんだなと思いました。それはもしかしたら、うちに足りないピースだったのかもしれない。(今春の)センバツで負けた後、東東京大会を勝ち上がって「甲子園に来ること」が最大目標になってしまっていた。

 甲子園では「1試合1試合、目の前の試合を戦う」と言ってきた。「決勝」という言葉も使わないようにして、やれることをやってみようとトライしてきた。もう一つ(足りなかったもの)って何かなと考えたら、もしかしたら、その「日本一」というキーワードなのかもしれない。今度、京都国際の監督さんに聞いてみて学びたい。

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