プロ野球で戦力外通告を受けた選手らが各球団へアピールするために行われる「トライアウト」が今季限りで終了する可能性が21日、浮上した。NPB(日本野球機構)との事務折衝に出席した日本プロ野球選手会の森忠仁事務局長が会合後、明らかにした。
森事務局長によると、同日にあった事務折衝で、鈴木清明・選手関係委員長(広島球団本部長)から「トライアウトの必要性がなくなったのではないか」との趣旨の発言があった。2軍戦の視察などが充実してきたため、トライアウトだけで選手の獲得を決めるケースが少なくなってきたなどの理由があるという。
選手会は引き続きトライアウトを必要と認識しており、トライアウトの存続をNPBに要望している。今後、選手会が主導して実施することも検討するという。森事務局長は「現在の形のトライアウトがなくなった場合でも、社会人野球や独立リーグの採用担当者を対象にしたトライアウトも考える」と話した。
NPBのトライアウトは2001年にスタート。20年には、48歳だった新庄剛志(現日本ハム監督)が参加したことでも話題になった。【岸本悠】
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