阪神―ヤクルト(20日・京セラ)
ヤクルトの先発・吉村貢司郎の自滅気味の立ち上がりを阪神打線が逃さなかった。7番・木浪聖也が貴重な追加点となる2点適時二塁打を放った。
前を打つ前川右京が先制の押し出し四球を選んだ後の一回2死満塁。「右京がしっかりつないでくれたので自分も後ろへつなぐ意識で」と打席に立った木浪は、1ボール1ストライクから、逆球になり甘く内に入ってきた直球を引っ張り、右翼線ギリギリの二塁打として2点を追加した。
先頭の1番・近本光司が直球を左前へ流し、中野拓夢が犠打をきっちり決めて1死二塁とした。吉村は一回からボール球が多く、不安定だったが、阪神打線は打ち気にはやらずじっくり攻めた。ここから3四球を選ぶなどして先取点を奪い、木浪が一気に流れを引き寄せた。
首位・広島を追う阪神にとって、前のカードでBクラス(4位以下)の中日3連戦が1分け2敗に終わったのは痛恨の極みで、首位とは5ゲーム差まで開いた。23日からの広島戦を控え、負けられないBクラスのヤクルトとの3連戦。その重要な初戦の一回に主導権を奪った。【荻野公一】
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