「旋風」を巻き起こした大社ナインの夏は一区切りとなりましたが、地元の出雲市大社町では、一夜明けた20日もその余韻に浸っています。

安部大地記者:
快進撃をみせた大社高校を称える声は、出雲大社周辺を訪れる観光客からも挙がっています。

出雲大社前の神門通り。通りを行く観光客は…。

大阪からの観光客:
すごい、すばらしい。おつかれさま。

埼玉からの観光客:
すごいですよね。甲子園は全国から(生徒を)集めている学校ばかりですから、すばらしいと思う。出雲大社のご利益ですかね。

岐阜からの観光客:
大社は残念でしたね。結構良い試合をしていたので、また来年期待して、応援したい。岐阜(県民)ですけど。

大社ナインを労う声は地元からも…。飲食店を訪ねると。

出雲市民:
感動をありがとうございました。来年も良いチームを石飛監督に作ってもらって、もっと上を目指して頑張ってもらいたい。

創業99年、大社町民のソウルフードとして親しまれている「大社焼きそば」が人気の「きんぐ」。この夏は「大社フィーバー」で大忙しだったといいます。

きんぐ・吉田一久店主:
テレビ観戦のお客さんから出前が殺到しまして、1回戦の報徳学園との試合で、1日140人前を出前させてもらって、僕は僕で死闘をしていました。

著名人もお忍びで訪れるというこの店。あとがけソースが特徴のボリューム満点のやきそばは、大社高校野球部の選手や監督、コーチ陣にも人気だということです。

きんぐ・吉田一久店主:
部員さんにも利用してもらったり、大社高校のグランドにも(監督やコーチ陣用に)出前配達をしている。出前に行くと部員の生徒のみなさんが大きな声で挨拶してくれるのがうれしい。うちも古くからやっている伝統のお店になるので、同じ古豪としてこれからも地域を盛り上げられたら。

今回の大社ナインの活躍で、地域がひとつになったのが金銭面での支援です。初戦を突破し勝ち進んだことで、甲子園での部員の宿泊費や滞在費、さらに応援する生徒たちの交通費がかさみ、野球部の後援会が寄付を呼びかけると多くの市民が協力。SNSなどを通じて、全国からも多くの寄付が寄せられたということです。
さらに19日から始めたクラウドファンディングにもすでに250万円以上が寄せられ、全国からの予想を上回る支援で必要な経費を賄える見通しだということです。

一戦ごとにたくましさを増した大社ナイン。そのひたむきなプレーが、地元はもちろん、全国に元気を届け、共感を呼んだようです。

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