石橋戦で先制2ランを放つ青森山田・原田=甲子園

 今春の選抜大会から採用された低反発の金属製バット。開催中の全国選手権大会では、準々決勝までの45試合で、本塁打の数は7本にとどまっている(1本は木製バット)。金属製バットの導入後、最も少なかったのは導入年だった1974年の11本。準決勝、決勝の結果次第で、選抜大会の3本(1本はランニング本塁打)に続き、最少記録を更新する可能性がある。  長打が少ないのは投手には好材料になる。無失点の試合数は準々決勝までで17。昨夏は同じ時点で6試合だった。戦術面で大きな変化が求められている。  夏を5度制した大阪桐蔭は、豪快なパワーで一時代を築いてきたが、夏の甲子園50試合目で初めて零敗を喫した。西谷監督は「バットは言い訳にできない。対応できなかった」と話した。  1点の重みが増し、公立校の躍進が目立つ。大社(島根)は93年ぶりに8強に進出。初戦を突破した石橋(栃木)の福田監督は「個の能力では劣る公立チームは有利になった。長打を連続して打たれることが少なくなった」と語る。


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