第1試合 関東第一×東海大相模
第1試合は東東京の関東第一高校と神奈川の東海大相模高校が対戦します。
関東第一はここまで2試合を継投で勝ち上がり、失点が合わせて3。
リリーフとして登板している最速149キロのエース、坂井遼投手は11イニングを投げて無失点と安定感があります。
バントなどの小技を生かした攻撃と堅い守りで接戦に持ち込み、9年ぶりのベスト4進出を目指します。
東海大相模は今大会、投手陣の自責点がなく、打線は12得点をマーク。
総合力の高さを見せています。
身長1メートル98センチの左投げのエース、藤田琉生投手は持ち味の力強いストレートと落差のある変化球でここまでイニング数を上回る15個の三振を奪っています。
打線では打率6割6分7厘をマークする3番・中村龍之介選手など上位に好調な選手が並びます。
両チームは2015年に夏の甲子園の準決勝で対戦していて、この時は、東海大相模が10対3で勝って、その後、優勝を果たしました。
第2試合 青森山田×滋賀学園
第2試合は青森山田高校と滋賀学園が対戦します。
春夏連続でのベスト8進出となった青森山田は今大会、2試合で14得点。
ことしのセンバツから反発力を抑えた新たな基準の金属バットが導入される中、2試合連続でホームランが出ていて、持ち味の長打力を発揮しています。
3回戦で豪快なホームランを打ち、調子を上げてきた4番の原田純希選手の力強いバッティングに注目です。
一方の滋賀学園は初戦、逆転で夏の甲子園での初勝利をあげた勢いそのままにベスト8まで勝ち上がってきました。
3試合すべてでふた桁安打をマークして合わせて21得点をあげるなど打撃好調で、チームトップの6本のヒットを打っている4番の岡田幸大選手を中心に打線に切れ目がありません。
送りバントも合わせて16回決めていて、そつのない攻撃が際立っています。
攻撃力が持ち味の両チームがともに春夏通じて初となるベスト4進出をかけて勝利を目指します。
第3試合 京都国際×智弁学園
第3試合は京都国際高校と奈良の智弁学園、関西勢どうしが対戦します。
京都国際は、2人の左ピッチャーに安定感が際立ち、2回戦で2年生の西村一毅投手が、3回戦で3年生エースの中崎琉生投手がそれぞれ完封しました。
打線も3試合連続でふた桁安打をマークするなど好調で、投打の総合力で初出場した3年前にならぶベスト4を目指します。
智弁学園は、左投げのエース、田近楓雅投手が落差の大きなチェンジアップを生かして、イニング数を上回る30個の三振を奪うなど力投しています。
打線は1番・佐坂悠登選手が3試合でヒット8本、打率5割7分1厘と好調で、佐坂選手の出塁を得点につなげられるかがポイントです。
両チームは、3年前の夏の甲子園の準決勝で対戦していて、この時は、智弁学園が3対1で勝ちました。
第4試合 大社×神村学園
第4試合は島根の大社高校と鹿児島の神村学園が対戦します。
大社は2試合連続で延長タイブレークの接戦を制し、粘り強い戦いぶりで93年ぶりのベスト8進出を果たしました。
左投げのエース、馬庭優太投手が今大会30イニングを1人で投げ抜いて防御率0点台とチームをけん引していますが、すでに400球以上を投げていて、回復具合と起用法が鍵となりそうです。
勝てば杵築中学として出場した1917年の第3回大会以来、107年ぶりのベスト4進出となります。
神村学園は2年連続のベスト4がかかります。
3試合連続でタイムリーヒットを打っている上川床勇希選手など去年のベスト4を経験した力のあるバッターが並び、3試合で19得点と好投手を攻略して得点を奪ってきました。
ことしのセンバツでホームランを打った不動の4番・正林輝大選手にも3回戦で今大会の初ヒットが出ていて、主軸が状態が上げられればさらに打線が勢いづきそうです。
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