IBAを巡っては審判の不正疑惑や不透明な財政管理など組織運営の問題が相次ぎ、IOC=国際オリンピック委員会が去年6月、国際競技団体としての承認を取り消しました。

また、IOCは2028年のロサンゼルスオリンピックでボクシングを実施するかどうかについて判断を保留していますが、実施された場合でも、IBAに加盟している国や地域の選手は参加できないとする判断を示しています。

これを受けて日本ボクシング連盟は18日、都内で会見し、去年設立され、ロサンゼルス大会で競技の実施を目指す団体「ワールド・ボクシング」に加盟する準備を始めたことを明らかにしました。

一方で、世界選手権については、IBAが主催しているため、選手の強化に影響が出ないよう、IBAにもとどまるということです。

現在、複数の国の競技団体が「ワールド・ボクシング」とIBAの両方に加盟しているということで連盟の仲間達也会長は「オリンピック競技にボクシングを残すことは一番やらなければいけないことだ。一方で、世界選手権など選手の活躍、チャンスの場を失うことはなるべく避けたい。うまく立ち回りたいという思いもある」と説明しました。

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