夏の甲子園に出場している高知代表の明徳義塾は16日の第2試合(午前10時35分開始予定)で、関東第一(東東京)と3回戦を戦う。明徳義塾・馬淵史郎監督と関東第一・米沢貴光監督に互いのチームの印象などを聞き、対談形式にまとめた。

 ――相手校の印象は

 馬淵監督 さすが東京の代表で、洗練されたいいチーム。投げても打ってもセンスがあり、かっこいい。これまでの戦いぶりをみると、左投手から右投手につないでくるだろう。打てないことはないと思う。

 米沢監督 もう手堅い。僕も数多く馬淵監督の野球を見ているが、1点の重みをすごく大切にしていて高校野球の見本です。守備は手堅いし、勝っていれば1アウト一塁でも送ってくる。その中で今回は振れる選手がいる。

 ――警戒する選手は

 馬淵 1、2番の左バッターが出たら、かき回してくるぞっていう雰囲気がある。打撃は4番打者(の高橋選手)が注目されているが、3番打者(の坂本選手)が一番いい気がする。

 米沢 1番の松井選手の単打、4番の竹下選手。2番の山畑選手もしぶとい。しぶとさが鍛えられているなと思います。

 ――自チームの鍵になる選手は

 馬淵 (初戦で無安打だった4番打者の)竹下。竹下が打ったら勝ちます。

 米沢 1~5番で点を取れるかなので1、2番の出塁率をどれくらい上げられるか。

 ――投手は

 馬淵 立ち上がりは毎試合、不安です。甲子園では2試合続けていいピッチングはできないというジンクスがある。(初戦で)お互いいいピッチングしてるから、そこら辺がどうなるか、試合に入ってみないと分からない。

 ――理想の試合展開は

 馬淵 先取点で勢いづけたら大きい。逆に前半にビッグイニングをとられたら、追いかけるのは低反発バットだからしんどい。どうやってボール球を打たず、バッターが向かって行けるか。そんなにチャンスはないと思う。

 米沢 守備同士のチームなので2点、3点、最少失点の戦いになるのかなと思う。1イニングでの大量失点を防がないといけない。うちがリードして守りきるような展開にしたい。

 ――意気込みを

 馬淵 トーナメントだから一戦一戦、力を出し切る。負けたら終わりなんだから。とにかく攻める野球を貫きたい。うちはもう攻撃的に行きますよ。久々の甲子園だから、思い切ってやります。

 米沢 応援していただいているなかで、勝って校歌を歌うのが恩返しかなと強く思っているので、勝ちたいです。(蜷川大介、佐野楓)

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