小松大谷に敗れ、引き揚げる大阪桐蔭ナイン=甲子園

 夏の甲子園50試合目で、大阪桐蔭は初めて無得点の屈辱を味わった。緩急に対応できず5安打で、九回の攻撃は併殺で終了。意気消沈する選手を前に、西谷監督は「自分の形で打てていなかった。対策していたが、徹底させられなかった指導者の力不足」と悔しさをにじませた。  三回1死二塁から境、徳丸が飛球を打ち上げ好機をつぶした。地方大会で打率5割超の4番徳丸は初戦に続き無安打。「地方大会と違う雰囲気で自分のスイングができなかった」と肩を落とした。  1回戦は無失策だったが、守りのミスが出た。七回に併殺狙いで焦って悪送球し、先制点を与えた。春の選抜大会と同様に要所で乱れた。  春夏合わせて9度優勝の常勝チームは、今大会で甲子園初勝利の小松大谷を相手に、打てず守れず敗れた。監督は「日本一を取らなければいけないと毎日思っていた。1、2年生は悔しさを肌で感じていると思うので頑張ってもらいたい」と淡々と話した。


鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。