石橋・福田博之監督

 第106回全国高校野球選手権大会は第7日の13日、阪神甲子園球場で2回戦があり、石橋(栃木)が聖和学園(宮城)との初出場対決を5―0で制し、春夏通じて甲子園初勝利を挙げた。石橋は昨春のセンバツに21世紀枠で初出場していたが、夏は初出場だった。石橋・福田博之監督の試合後の主なコメントは次の通り。

石橋・福田博之監督

 (救援が多い背番号「6」の入江祥太投手が完封)一回を除き、イニングの先頭打者を出さなかったのが良かった。相性や調子、(センバツでの)甲子園の経験を考えて順番を変えた。(脚がつっていたが)継投のタイミングを計っていたが、代えられる雰囲気ではなかった。本人も「いける」ということだったので彼に託した。(背番号「1」の)柳田(瑛太)もいつでも行けるように準備していた。

 (公立進学校で時間や環境が限られる)時間がないということで、逆に集中できる。それがうちの強みかなと思う。一球、一打席を大事にしようということで、集中しようとやってきた。

 (四回は8番・伊沢颯盛、9番・若月優人が連続適時打)栃木大会も下位で得点を奪っていたので、期待していた。伊沢が打ってくれて流れが来た。(伊沢の適時打で)2点が入ったので、ずいぶん楽になって他の子がのびのびできた。道を開いてくれた。伊沢がフロンティアの役割をしてくれた。

 (初白星)本当に夢を見てるよう。子どもたちがすごい。それに尽きます。

 (入江投手の昨春センバツからの成長は)センバツも好投したが、最後はスタミナ切れしていた。センバツ後には肘を痛めてしまい、1年以上、棒に振ってしまった。今大会に懸ける気持ちは強かった。

 (中学時代の硬式チームの仲間で前回大会で優勝した)慶応の加藤(右悟)君とか小宅(雅己)君にも刺激を受けたのでは。「今度は俺の番だ」という形でやってくれたと思います。

 公立校は、どうしても(受験を突破して)学校に来てくれる子たちなので、力があったり、才能に秀でたりするのは若干少ない。(チームが目指す)低く強く打つことは、努力すればうまくなることだと思う。距離を飛ばすのは、才能の面がずいぶんあると思うので。公立も頑張ればなんとかなるかなという感じです。

 先輩が関東大会に出て、伝統を作ってくれた。「あの学校に行きたいな」と思ってくれる風土を先輩たちが作ってくれたのが大きい。それが(センバツの)21世紀枠につながり、今回の選手にもつながった。先輩たちが築いてくれた伝統が大きかったと思います。

 21世紀枠でセンバツに選んでいただいた恩返しは、選んだ学校が強くなって、成長して甲子園に戻ってくることだと思っていた。センバツを経験した入江、原(佑太)、山下(諒太)らが「この前は惨敗したので、もう一回甲子園に帰って成長した姿を見せたい。必ず行きます」と言ってくれた。(県内の私学が強く)半ば無理かな思っていたが、有言実行してしまう彼らの力はすごい。子どもの力って本当、すごいですよね。無限大です。学ばせてもらっています。

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