【石橋-聖和学園】聖和学園の先発・斎藤佑樹=阪神甲子園球場で2024年8月13日、矢頭智剛撮影

 第106回全国高校野球選手権大会は第7日の13日、阪神甲子園球場で2回戦があり、聖和学園(宮城)の斎藤佑樹投手(3年)が石橋(栃木)との初戦で先発マウンドに上がった。

 2006年夏の甲子園で早稲田実(西東京)のエースとして優勝した斎藤佑樹さん(元日本ハム)と同姓同名で、インターネット上で話題になっている。斎藤さんは、甲子園のマウンドで汗をハンカチで拭う姿が話題となり、「ハンカチ王子」と呼ばれた。

 07年3月生まれの斎藤投手だが、斎藤さんとの同姓同名は偶然だった。この日、アルプス席で応援した父・大介さん(51)によると「佑」の字には「人に優しく、助ける」の意味を込め、「樹」には「芯のある人に育ってほしい」との願いを込めたという。

 大介さんは「私は野球経験はなく、サッカー部出身で同姓同名であることには後で気づきました」と笑う。宮城大会から話題になっていることについては「すごい投手でもないので恐縮です。一試合でも多く仲間と甲子園で過ごせるように頑張ってほしい」と活躍を願った。

 斎藤投手は背番号「10」の最速138キロ右腕。宮城大会で4試合計21回を投げて10失点だった。サイドスローから、シンカーやスライダーを操り、制球力を持ち味にしている。

 聖和学園は宮城大会決勝で、22年夏の甲子園覇者で昨夏に準優勝した仙台育英を8―5で破り、春夏通じて甲子園初切符をつかんだ。【長宗拓弥】

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。