性別を巡る騒動で、世界に論争を巻き起こすボクシング女子。

ついに渦中のボクサーが、SNSで誹謗中傷を受けたとして刑事告訴する展開に発展しました。

ボクシング女子66kg級の決勝に出場したアルジェリアのエイマヌン・ハリフ選手(25)。

ハリフ選手は、中国の選手を5-0の判定勝ちで金メダルを獲得しました。

2023年の世界選手権で国際ボクシング協会が実施した検査で、「男性ホルモンのテストステロン値が高い」との理由で失格となったハリフ選手。

一転、パリオリンピックではm女子選手として出場が認められたため、SNSなどではハリフ選手への攻撃的な言葉が相次いだのです。

ハリフ選手は、ネット上で誹謗中傷を受けたとして、パリの警察当局に告訴状を提出したと弁護士が明かしました。

エイマヌン・ハリフ選手:
(誹謗中傷が)とにかくひどかった。人々がオリンピックの価値に従い、いじめをやめるよう願っている。

一方、同じく性別騒動の渦中にある台湾のリン・イクテイ選手(28)も決勝の舞台に立っていました。

長身のリン選手は、長いリーチを生かして着実にパンチを当て圧勝。金メダルを手にしました。

大会期間中、自身への批判が相次ぐSNSを見ないようにして試合に臨んでいたといいます。

リン選手の母親は、わが子がネット上で誹謗中傷されていることについて、「母親として心が痛いわ。女の子だから殴り合いのスポーツより、家庭菜園をしてほしかった」と語りました。

大会は終了しましたが、性別騒動は今も世界中で大きな議論となっています。

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