陸上女子・前田穂南選手

 日本陸連は10日、パリ・オリンピック最終日(11日)の女子マラソンに出場予定だった前田穂南選手(28)=天満屋=が、右大腿(だいたい)骨疲労骨折のため欠場すると発表した。日本記録保持者で、2度目の五輪出場となった前田選手は、メダル獲得が期待されていた。代替選手は出場しない。

 日本陸連によると、前田選手は7月31日の練習中、右太ももの付け根付近に張りを感じた。エコー検査などで異常が見られなかったため、その後もレースに向けた調整を続けたが、症状が改善しなかった。そこで、8月9日にMRI(磁気共鳴画像化装置)検査を受け、右大腿骨疲労骨折と診断されたという。

 日本陸連は「チーム、コーチ、選手と話し合い、この状態でマラソンに出場することは今後の選手生命にも関わる重大な問題であるため、連盟として欠場を判断いたしました」としている。

 2日の補欠解除指定日の時点で前田選手は練習を行っていたため、補欠選手との入れ替えはない。【森野俊】

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。