延長の末スペインに敗れ、サポーターに手を振るフランスのアンリ監督(中央)=パリ(ゲッティ=共同)
サッカー男子決勝で地元フランスは延長の末、スペインに敗れたものの、46歳のアンリ監督にはスタンドから万雷の拍手が送られた。銀メダルに導いたフル代表の元スターFWは「私の中にこのチームは永遠にあり続ける」と感慨に浸った。 1次リーグを3戦全勝で突破し、準々決勝でアルゼンチンに1―0で勝利。準決勝は延長の末にエジプトを破り、1984年ロス五輪以来の金メダルに迫った。 決勝は前半まで1―3。監督はハーフタイムに「諦める必要は全くない。われわれにはサポーターが付いている」とハッパをかけたという。流れを変えようと早めに選手を交代し、布陣も変更。「アレ(行け)」の大声援にも押されて2―3とし、追加タイムのPKで劇的に追い付いた。延長で2点を奪われて敗れたが、決勝にふさわしい激闘だった。 選手時代はW杯や欧州選手権を制し、アーセナルで一時代を築いた。指導者としての実績は乏しかったが、若い五輪世代をまとめて成果を挙げた。敗戦の悔しさを隠しつつ「われわれはメダリスト。素晴らしい物語だ」と穏やかに言った。
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