【詳しくはこちら】卓球 男子団体 日本 メダルならず フランスに惜敗
パリの舞台で男子団体に挑んだのは同年代の3人、前回とは対照的なメンバー構成でした。
東京大会で銅メダルを獲得したときのメンバーの年齢は、いずれも当時でエースの水谷隼選手が32歳、丹羽孝希選手が26歳、そして初出場の張本選手が18歳。
水谷選手は4大会連続、丹羽選手は3大会連続のオリンピックでした。
今回のメンバーは、エースに成長した21歳の張本選手、そしてともにオリンピック初出場の22歳の戸上選手、20歳の篠塚選手という若い布陣でした。
同年代の3人はプライベートでも仲が良く、張本選手は「2人はチームメートというより友達」と話し、気心の知れた団結力で臨みました。
第1試合のダブルスで戸上選手と篠塚選手がチームの流れをつくり、エースの張本選手がシングルスの2試合を戦うスタイルで勝ち上がって迎えた準決勝のスウェーデン戦。
第1、第2試合を先取しながら逆転負けで決勝進出を逃しました。
試合直後はぼう然自失の3人でしたが、3位決定戦に向けて気持ちを切り替える必要がありました。
試合がなかった8日、一切練習せず3人で話し合い『欲しかったのは銅メダルじゃないが、今できることはそのメダルをとることだけだ』と結論を出し、心をひとつにして3位決定戦に挑みました。
相手は開催国・フランス。
自国を応援する大歓声のなか第5試合まで戦い抜きましたが、最後は篠塚選手が今大会のシングルスで銅メダルを獲得したフェリックス・ルブラン選手に敗れ、日本はこの種目で3大会連続となるメダルを逃しました。
それでも若いチームが互いに力をあわせ、メダルまであと1歩に迫ったとも言えます。
張本選手は「それぞれの性格が違うからこそうまくかみ合った。みんな違ってみんな良い。足りないところをみんなでカバーし合ったチームだった」と話しました。
一方で、若さゆえの経験不足やエース頼みの課題を痛感する大会にもなりました。
篠塚選手は「張本選手に頼ってばかりだったので自分がもっと強くならないといけない」と話せば、田勢邦史監督も「スウェーデン戦で切れた糸を張本選手がもう一度つないでくれたが、21歳でエース、半端ではないプレッシャーだったと思う」と話しました。
インタビューエリアでは、3人とも4年後のロサンゼルス大会を目指すと公言した若き日本代表。
その前には“絶対王者”と言える中国だけでなく、今回、銅メダルを獲得した17歳のフェリックス・ルブラン選手と20歳のアレクシス・ルブラン選手の「ルブラン兄弟」を擁するフランスなどが立ちはだかります。
「4年後は大舞台で勝ち切れるよう、僕たちができるのは頑張り続けることだけ」と話した張本選手。
同年代の強みは切磋琢磨にも生かせるはず。
収穫と課題を胸に3人は4年後のメダル奪還を目指します。
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