AMIのダンスの軸 “かっこよさ”

ブレイキンのすべての要素をトップレベルでこなすAMI、湯浅亜実選手がみずからのダンスの軸として挙げるのが「かっこよさ」です。

一つ一つの技やポーズ、それにスムーズな流れなど動きの細部にこだわってどの瞬間を切り取ってもかっこよく見えるダンスを追求してきました。

世界選手権を2回制するなどこれまで国内外で数多くのタイトルを手にしてきたAMIでしたが、「自分のスタイルでどこまでいけるのかを試したい」と臨んだオリンピック出場権をかけた大会では思わぬ苦戦を強いられました。

2連覇を狙った2023年の世界選手権ではリーグ戦でまさかの敗退。

続くアジア大会でも決勝で敗れ、なかなか結果を出せませんでした。

自分らしく踊ることを大切にしているAMIですが、思うように結果が付いてこない現状に葛藤を抱えていたといいます。

「今までの人生で一番ストレスがかかった時間だった」という苦しい時期で悩み抜いた末にたどりついた1つの答えが勝ち負けという結果にこだわるのではなく、「目の前のことに全力で自分らしく挑む」という気持ちでした。

そして、挑戦者の気持ちを持って臨んだオリンピックの予選シリーズでは持ち味とする流れるような「かっこいい」ダンスを出し切り、オリンピックの切符を勝ち取りました。

精神的にたくましくなり「選手全員の個性が輝くオリンピックになればいい」と自分のスタイルを世界で見せるためにステージに上がったAMI。

オリンピックで初めて実施されたブレイキンの最初の金メダリストになりました。

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