熱戦が続くパリ五輪で今夜から始まる新競技、「ブレイキン」。
このブレイキンで将来、五輪出場が期待される中学生が北海道にいました。
ブレイキンの注目選手
1対1で行われるダンスバトル、ブレイキン。
DJが選んだ曲に合わせて選手たちは踊り、9人のジャッジが技術性・多様性など5つの基準で採点します。
パリ五輪の注目選手は札幌生まれ大阪育ちのシゲキックス。
これまで47回の国際大会で優勝経験があり、金メダルが期待されます。
中学生ダンサー滝澤きらりさん
根室市の滝澤きらりさん、中学1年生。
自宅やダンススタジオで毎日4時間以上、練習に励んでいます。
「やりたい技を練習して、どういう動きをしているのかを確認しています」（滝澤きらりさん（12））
滝澤さんが本格的にブレイキンを始めたのは小学1年生のとき。
根室市内のスタジオに通い、めきめきと実力を伸ばし、2023年11月の全国大会では準優勝に輝きました。
滝澤さんの目標
ブレイキンは、主に4つの技から構成されます。
立ってステップを踏むトップロック。
手を地面について足技を見せるフットワーク。
頭や背中、肩などを使って回転するパワームーブ。
急に体を止めポーズをとるフリーズ。
これらを基本としてオリジナルの技も取り入れ、DJがかける音楽に即興でダンスを組み立てていきます。
滝澤さんの憧れはパリ五輪にも出場するAmi選手です。
「（オリンピックに出場するAmi選手は）パワーもできるしフットワークもできる。憧れている。もっとうまくなったらオリンピックに出てみたいです」（滝澤さん）
「タッキーフリーズ」で世界へ
滝澤さんは毎日、車で30分かけて市内中心部にあるダンススタジオのレッスンに通っています。
滝澤さんを指導している奈良匠さん。
滝澤さんの強みはオリジナルのフリーズだといいます。
「タッキーフリーズ見せて。これは全世界にこの子しか使っていない」（ダンススタジオOur Beat 奈良匠さん）
滝澤さんの名前から名付けられた「タッキーフリーズ」という技。
ピタリと逆立ちを止めたまま、足と腕をねじります。
「全てのレベルが高いところにあるので、タッキーフリーズが音にはまったときに『おーっ！』となることが多い。フリーズが決まれば決まるほど彼女が生きる」（奈良さん）
9月に全国大会の予選を控えている滝澤さん。
新しい技にも取り組み、練習に熱が入ります。
「人があまりやらない技もたくさん取り入れて、いろいろなところで知ってもらえる選手になりたいです」（滝澤さん）
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