韓国と北朝鮮のパリオリンピック代表選手がスマホで記念撮影。
このスマートフォンを巡って、今、波紋が広がっています。
注目は、今大会から始まった表彰台での選手たちの自撮りです。
この自撮りに使われているスマートフォンは、大会スポンサーであるサムスン製の最新折り畳み式オリンピック限定モデル「Galaxy Z Flip6」。
大会出場選手全員に支給されました。
しかし、これが「北朝鮮に対する国連安保理制裁決議違反の可能性がある」と韓国政府が指摘する事態に。
今、北朝鮮に対しては核開発の制裁措置として、軍事転用の恐れがある精密機器の持ち込みなどは禁止されています。
しかし、パリオリンピックで支給されたスマホは、北朝鮮の選手も持ち帰ることができるとされ、それが制裁措置に反しているというのです。
北朝鮮情勢に詳しい鴨下ひろみ氏は、「選手が“敵国”（韓国製）のスマホを使うのはほぼ困難。北朝鮮当局に没収される可能性が高い。（サムスンのスマホは）高性能カメラを搭載するなど、（技術が）悪用される可能性は常にある」と話しました。
こうした騒動に対し8日、IOC（国際オリンピック委員会）が「北朝鮮選手団はスマホを受け取っていない」と公式見解を示した一方で、一部の海外メディアは「北朝鮮のオリンピック委員会が、選手分をまとめて受け取った」と報じています。
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