五輪4大会連続となるメダルを賭けて、日本時間の9日午前3時から始まった卓球女子団体・準決勝。相手は世界ランキング5位のドイツです。

フジテレビ系パリ五輪スペシャルキャスターで、元卓球日本代表の石川佳純さんは、団体戦のダブルスは“初戦”が重要だと話します。

元卓球日本代表 石川佳純さん:
団体戦は1番、ダブルスから始まるんですね。ですのでダブルスで先手を取ることがすごく大事だと思います。日本の強みはどのペア、3人どのペアで組んでも強いペアなので。

ダブルスに出場したのは、早田ひな選手と平野美宇選手の“ひなみう”ペア。今大会のダブルスはいまだ負けなしです。

この記事の画像(6枚)

実況「日本、ドイツを振り切りました、第1試合を取りました!」

途中、ドイツペアの攻撃に苦戦する場面もありましたが、なんとか第1試合目を取り切りました。

元卓球日本代表 石川佳純さん:
(団体戦のキープレイヤーは)張本美和選手です。
団体戦からの出場になりますけど、やはり若手としての強み、勢いというのを見せてほしいです。プレッシャーがあると思うんですけど、先輩2人に引っ張ってもらっていいプレー期待したいなと思います。

石川さんが「団体戦のキープレイヤー」だという張本美和選手(16)は、第2試合のシングルスに登場。前半からリードを奪われて苦しい展開になり、まさかのストレート負け。今大会初黒星となりました。

第3試合シングルスの平野選手が勝利し、2勝1敗で向かえた第4試合。再び張本選手が挑みます。

先ほどとは変わって、圧倒的な試合運びでまず2ゲームを先取。第3ゲームは相手にポイントを与えないまま勝利し、決勝進出を決めました。

試合後涙を流す張本選手

勝利後、ベンチに戻った張本選手は、重圧から解き放たれたのか安堵の涙を流します。

早田ひな選手:
私たち2人(早田選手・平野選手)同い年の2人が、チーム自体も引っ張っていかなくちゃいけないですし、ここが終わりじゃなくて、最後自分たちが3年間練習もそうですし、いろんな選考会を経てここに立てていることに自信を持って、最後まであきらめずに120%の力が出せるように頑張りたいです。

張本美和選手:
自分は1回負けたので、もう相手が誰であろうと思いきり自分のプレーができるように、頑張りたいです。

――準決勝の舞台、緊張しましたか?
とても緊張しました。

――決勝戦への意気込みを聞かせてください
平野美宇選手:

苦しいところもあったんですけど、こういう試合をしたからこそ、あしたはもっと思い切って向かっていけると思うので、3人で力を合わせて決勝に向かっていく気持ちで頑張りたいです。

勝負の鍵は“ダブルス”

元プロ卓球選手で、中国のリーグでも活躍された四元奈生美さんは、準決勝の勝利のポイントをこう読み解きます。

元プロ卓球選手 四元奈生美さん

元プロ卓球選手 四元奈生美さん:
(勝利の鍵は)やはり、ドイツ戦では1番のダブルスだったかなと。団体戦でダブルスを取った方がそのチームが勝つというデータが7割から8割だといわれていますので、このダブルスが取れたというのが大きかったですね。
(途中)だんだんドイツペアが良くなってきてスマッシュを打ち込まれてきたので、ここやばいかなと思ったんですが、早田選手が飛びついて打った。このプレーは相当足の筋肉がないとできないですし、この1本で流れが日本ペアに来たので。

MC谷原章介:
今回の団体の、しかもひとつの最初の重要な試合に勝ったポイントがこの1点だった。

元プロ卓球選手 四元奈生美さん:
この1点です。

中国戦に向けて

元卓球日本代表の石川佳純さんに、ドイツ戦の勝利のポイント、決勝の中国に勝つためのポイントを伺いました。

元卓球日本代表 石川佳純さん:
本当に3選手全員がいいプレーをした結果だと思います。一番はやっぱり1番・3番で勝った平野選手。ここで、しっかり流れが変わりそうな中でも早田選手・平野選手が流れを作って、その後、また、3番でしっかり流れを食い止めたというところで、本当に素晴らしいプレーだったと思います。

――中国の壁というのは、どのように思われますか?
日本の選手も本当にこの何年かで、レベルを上げてきているんですね。ですので、やっぱり1番・ダブルス。まずこれに勝って、流れに乗ってほしいなと思います。
(めざまし8 8月9日放送)

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。