【新潟産大付-花咲徳栄】試合前に電光掲示板に表示される南海トラフ「巨大地震注意」情報=阪神甲子園球場で2024年8月9日、矢頭智剛撮影

 第106回全国高校野球選手権大会が開かれている阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)では9日、気象庁から「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」が発表されたことを観客に周知するとともに、地震発生時にも冷静に対応するよう呼びかける場内アナウンスが始まった。

 球場内では第1試合から、「地震・火災などが発生しても、係員の指示に従って落ち着いて行動してください」とのアナウンスが攻守交代の間などに行われた。バックスクリーンの大型ビジョンにも「南海トラフ『巨大地震注意』情報」というタイトルとともに同様のメッセージが表示された。

 大会本部は8日、甲子園球場と協議し、巨大地震が発生して津波警報が発令された場合の避難誘導の手順を確認した。球場が定める手順によると、西宮市では最大3・7メートルの津波が2時間弱で到達すると想定されている。

 大会本部によると、津波警報が発令された場合、試合を即中断するとともに、場内放送で待機を呼びかけ、緊急対策本部で避難誘導するかどうかを判断する。さらに大津波警報が発令された場合には、球場外に観客を避難誘導し、球場から北へ約1キロへの避難を勧める。【野原寛史】

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