パリオリンピック陸上・男子3000m障害・決勝に浜田市出身の三浦龍司選手が挑み、2大会連続となる入賞を果たしました。ふるさと浜田からも熱いエールが送られました。

日本時間の8日早朝にあった男子3000m障害決勝。浜田市出身の三浦龍司選手(SUBARU所属)は、東京オリンピックの7位入賞を上回るメダル獲得に挑みました。

岡本楓賀アナウンサー:
午前4時半過ぎの浜田市の体育館です。パリの三浦選手に追い風を送ろうと、多くの人が集まっています。

スタート時間の午前4時半過ぎ。三浦選手の母校である浜田東中学校体育館で開かれたパブリックビューイング。久保田市長や三浦選手が小学生の時に通っていた陸上教室の関係者など約160人が、浜田からからパリへ声援を送りました。

決勝の出場選手は16人。トラックに設置された高さ約90センチのハードルと水濠を飛び越えながら3000mを走るこの種目。走力と跳躍力に加え、集団の中でのポジショニング「駆け引き」が勝敗のカギを握ります。

実況:
三浦は後から行っています。

解説:
思ったより速いですね。

実況:
三浦は今、全体の7番目。

解説:
これは良い位置です。

レースは序盤からハイペース。しかし三浦選手は、慌てることなく冷静に先頭集団の後方につけます。

解説:
1000mの通過タイムが2分40秒53、これは速い、三浦選手もついていますよ。

実況:
水濠を越えたところで、三浦がスッと前にきましたね。

解説:
ちょっとペースが落ちたんですよ。

序盤は自己記録を上回るハイペースでしたが、中盤は一転、互いに牽制し合う混戦に…。

実況:
位置取りはどうですか?

解説:
接触が心配な位置ですが、リズムが良いので大丈夫だと思います。

急変したレース展開にも柔軟に対応。

実況:
あと1周、三浦龍司上げられるかどうか、今、後から4番目。

三浦選手は一時、集団の後方まで下がりましたが…。

解説:
三浦選手も上ってきましたよ。

ラスト一周で順位を上げて、ラストスパートをかけました。

実況:
三浦が8番目、三浦が2大会連続の入賞。

タイムは8分11秒72、8位でフィニッシュ。惜しくもメダルには手が届きませんでしたが、2大会連続の入賞を果たしました。

三浦龍司選手:
走っていて、ものすごくおもしろいレースだった。結果自体は悔しいが、手応えは感じることができたので、中だるみすることなく走れたことは良かった。

パブリックビューイングの参加者:
「かっこよかった。前向きで勝とうという気持ちが感じられた。」

「他の誰とも違う姿で、ぐいぐいと背中を押されていく姿にもの凄く感動した。
あとちょっとでしたね」

「希望しかない。みんなの憧れですし、三浦選手が頑張ってくれると、子ども達も頑張ってくれると思うので、これからも目標となるよう頑張って欲しい」

三浦選手は、2025年に東京で開かれる世界選手権、そしてその先を見据えています。

三浦龍司選手:
自分の中でレベルアップしていき、ひとつひとつ手応えを掴んでいけるレースや大会を増やしていきたい。

パリの舞台で確かな手応えを感じた三浦選手。新たなハードルを自らに課し、世界大会でのメダルを狙います。

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