「僕たちには夢があります。この先の100年、ここ甲子園球場が聖地であり続けることです。そして僕たち球児の憧れの地であり続けることです」
今月1日で開場から100年を迎えた阪神甲子園球場で、7日に開幕した第106回全国高校野球選手権大会。開会式で選手宣誓を担当した智弁和歌山の辻旭陽(あさひ)主将(3年)は、宣誓文に高校野球の聖地、甲子園への思いを込めた。
選手宣誓は人生で初めて。同校の国語教諭に協力してもらい、辻主将が入れたい言葉を柱にして宣誓文を組み上げたという。甲子園については「ただ100周年というより、この先もずっと続いてほしいという願いがあった」といい、次の100年へと夢をつなぐ言葉を選んだ。
また、2020年に同校を指導した元プロ野球選手のイチローさんが残した「努力したとしても報われるとは限らない。しかし、努力しなければ報われることはない」という言葉も取り入れた。
リハーサルでは言葉に詰まる場面もあったが、宣誓の練習を重ねたこの日は完璧に成し遂げ、観客から大きな拍手を浴びた。【野原寛史】
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