フランス・モンペリエ出身のフェリックス・ルブラン選手と3歳上の兄、アレクシス・ルブラン選手は、幼い頃から「天才兄弟」として知られ、地元開催のオリンピックで兄弟で代表入りを果たしました。

2人ともめがねがトレードマークで今大会、ルブラン兄弟の試合では、会場が割れんばかりの拍手と声援に包まれ、無数のフランス国旗が揺れてときおりウェーブが起こるなど、大きな盛り上がりを見せています。

ともに出場した男子シングルスでは弟のフェリックス選手が3位決定戦まで勝ち進む快進撃を見せ、4日に行われた試合にはサッカー元フランス代表の国民的英雄、ジネディーヌ・ジダンさんも観戦に訪れるなどフランススポーツ界の新たなスターとして、注目を集めています。

地元の大声援に背中を押されたフェリックス選手はこの試合にストレート勝ちして男女を通じてオリンピックの卓球シングルス史上、最年少のメダリストとなる17歳で銅メダルに輝きました。

フェリックス選手は、NHKの取材に対し、「17才でオリンピックに初めて参加して、フランスですばらしいファンに囲まれて夢が実現した。自分で思い描くことのできる夢をはるかに超えてしまった」と喜びを語りました。

そして、熱狂する会場の雰囲気については「オリンピックで競技を行うことはアスリートの夢だし、自国開催の大会への出場はより一層の夢だ。こんな雰囲気だから、入場する度に最高の気分になる」と話していました。

また、兄のアレクシス選手は、「家族で一緒にオリンピックを体感することができるのは、魔法のようだ。パリで開催されているから、家族全員が揃うことができ、誇りに思っているし、感動している」と話していました。

フランスはルブラン兄弟の活躍もあって男子団体でも準々決勝まで勝ち上がっていて7日、ブラジルと準決勝進出をかけて対戦します。

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