レスリング男子グレコローマンスタイル60キロ級決勝で勝利し、天を仰ぐ文田健一郎=シャンドマルス・アリーナで2024年8月6日、平川義之撮影

 パリ・オリンピック第12日は6日、レスリング男子グレコローマンスタイル60キロ級の決勝が行われ、東京大会銀メダルの文田健一郎選手(28)=ミキハウス=が中国の曹利国(そう・りこく)選手を破って金メダルを獲得した。

 グレコローマンスタイルでの日本勢の金メダルは、1984年ロサンゼルス大会の宮原厚次さん以来。

 試合後の文田選手の主なコメントは次の通り。

「40年ぶりに動き出した」

 <金メダル獲得。何を思いますか>

レスリング男子グレコローマンスタイル60キロ級決勝、中国の曹利国からポイントを奪う文田健一郎=シャンドマルス・アリーナで2024年8月6日、和田大典撮影

 一番はやっぱり3年前の(敗れた)決勝のことを今すごく思い出します。

 <あの涙から3年。どんな日々でしたか>

 本当に紆余(うよ)曲折あって、本当にもう経験したことのないような苦しい期間もあったりして。でもそれと同じぐらい楽しいこともあって。トータルしてプラスが上回っていたので、今回優勝できたのかなと思います。

 <家族も含めてたくさんの応援団が詰めかけました>

 背負って、全部背負って戦おうっていうのは決めてて、しっかり捕まってろよってぐらいの気持ちで。みんなの声援と、それから日本にいてずっと声援送ってくれてる人の思いを、全部この胸の国旗にしまえて戦えたので、それがすごい力になったと思います。

 <日本のグレコローマン界では40年ぶりの金メダル獲得>

 40年。僕の率直な気持ちは、40年間勝てなかったのは悔しいなっていう気持ちがすごく大きくて。この一歩というか、もう一度、40年ぶりに動き出した日本のグレコローマンがこのまま2歩、3歩って、もっと闊歩(かっぽ)していけるような、そんなメダルになったらいいなって思います。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。