ことしで106回目を迎える夏の全国高校野球は、8月1日に開場から100周年を迎えた甲子園球場で7日開幕します。

6日は開会式のリハーサルが行われ、地方大会を勝ち抜いた49の代表校の選手たちなどが参加しました。

ことしの大会は、新たな暑さ対策として気温が上がる時間帯を避けて午前と夕方に分けて試合を行う「2部制」が開幕から3日間にわたって導入され開会式は例年より30分早い午前8時半に始まります。

入場行進では能登半島地震で被害を受けた石川県穴水町の穴水高校の3年生で野球部のキャプテンをしていた東野魁仁さんが先導役を務め、去年107年ぶりの優勝を果たした神奈川の慶応高校のキャプテン、加藤右悟さんが続きました。

49の代表校の選手たちは南から行進を始め、史上8校目の春夏連覇を目指す群馬の高崎健康福祉大高崎高校などが甲子園球場の土を踏み締めました。

ことしは開会式直後の第1試合に臨む2チーム、佐賀の有田工業と滋賀学園の行進の順番が変更され48番目と最後の49番目となりました。

日本高校野球連盟などによりますと暑さ対策の一環として選手へのコンディションの影響を減らすためだということです。

また開会式の途中には給水の時間が設けられる予定で、リハーサルでもすべての代表校が整列したあと、選手たちがポケットからペットボトルを取り出して水を飲んでいました。

最後に智弁和歌山高校のキャプテン、辻旭陽選手が選手宣誓の練習をして本番に備えました。

大会は7日から3日間の休養日も含め、17日間の日程で行われます。

智弁和歌山 辻旭陽「100周年にふさわしい選手宣誓に」

7日の開会式で選手宣誓を務める智弁和歌山高校のキャプテン、辻旭陽選手は「リハーサルから注目されるプレッシャーを感じて緊張しました。内容は指導者の先生と一緒に考えました。甲子園100周年にふさわしい選手宣誓にしたいです」と力強く意気込みを話していました。

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